2011年06月

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 現在連載中 【やる夫による行政書士試験テキスト・問題集レビュー

 2013年8月24日追加「行政書士基礎テキスト 法令編(2013年度版)



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  最終話_合格発表  やる夫による行政書士試験テキスト・問題集レビュー

  やる夫で学ぶ行政書士試験に出そうな判例  



ようやく業務が多少落ち付いてきました。






1

だお


唐突に更新だお!









やらない夫いす


このブログの管理人も、ようやく「やる夫」を書けるぐらいの余裕が少しは出てきたみたいなので、だいぶ気が楽になっているようだ。

あんまり忙しすぎるというのも考えものだな。















2

タバコ

ほんと開業当初は「うおおお!来た仕事なんでもうけてやる!」なんて意気込みだったりするけど、いざ恐ろしく立て込んでくるとそんなこと言っていられなくなってくるお。

もう、丁度いい塩梅でいいっす、みたいな気持になってくるお。







やらない夫


そうだよなあ。こうやって、好き勝手ブログ書いていられるような時間もほしいよな。

まあ、そろそろ今回の本題に入ろうか・・・・




     




3

だお

今回からタイトルコールをやりたいお。ていうか、やるお!やりまーす!!

ということで・・・・










4

やる夫で学ぶ行政書士試験に出る判例



















5

スーツ


すみません。自己満足できました。では、やらない夫さんよろしくお願い致します。

私はまたも出番を自重します。











6

やらない夫手組み

うむ、えらく好き勝手にやられたものだが、ここから落ち着かせていきたいと思う。まだあわてるような時間じゃない。

では、今回は「前科照会事件」を取り上げたいと思う。これはプライバシー権と連動する判例となっている。地方公共団体が弁護士会からの照会に応じて、前科等を報告することが、個人の法律上の利益を侵害し、違法となるのかどうかというあたりが争点となった事件だ。



                   





できる夫

この事件は、自動車教習所の技術指導員であった原告の前科等に関して、この自動車教習所側の弁護士が京都弁護士会を通じて京都市伏見区役所に照会をし、京都市伏見区役所がこれに応じて原告の前科等を回答したことが発端となっていますね。








7

やらない夫机
もはや何も言わずとも合いの手を入れに颯爽と現れてくれるので、大変助かる。

そもそも、当時原告と、原告が所属していた自動車教習所との間で解雇を巡って、地位保全仮処分申請等で争っていたようだ。この争いの最中に、自動車教習所側の弁護士が京都弁護士会を通じて京都市伏見区役所に対して、原告の前科等の照会を行ったという経緯である。

結局、この照会に対する京都市伏見区役所の回答に基づき、自動車教習所側は原告に対して、予備的解雇を行った。








できる夫目閉じ

はい。そして、京都市伏見区役所が行った原告の前科等に関する回答は、原告のプライバシーを侵害するものだとして京都地方裁判所に提訴されました。









8

やらない夫

いいぞ、できる夫くん。非常にスムーズな流れだ。

第1審(京都地方裁判所)は原告の請求が棄却されたが第2審(京都高等裁判所)では原告の請求が一部認められる形となり、そして最高裁判所に上告された。最高裁ではまず最初に次のように見解を示した。
  










9

【最高裁】

最高裁

前科及び犯罪経歴(以下「前科等」という。)は人の名誉、信用にかかわる事項であり、前科等のある者もこれをみだりに公開されないという法律上の保護に値する利益を有するのであって市区町村長が、本来選挙資格の調査のために作成保管する犯罪人名簿に記載されている前科等をみだりに漏えいしてはならないことはいうまでもないところである。



                 
                 
 




10

やらない夫いす

ここでポイントとして

前科及び犯罪経歴は人の名誉、信用にかかわる事項
前科等のある者もこれをみだりに公開されないという法律上の保護に値する利益を有する

という2点があげられる。行政書士試験のテキスト・問題集等をやっているとポイントとしてあげられるところだ。続けて、この事件の結論として、最高裁は次のように判示した。














11


【最高裁】

最高裁

京都弁護士会が弁護士の申出により京都市伏見区役所に照会し~(中略)~ 照会を必要とする事由としては、照会文書に添付されていた弁護士の照会申出書に「中央労働委員会、京都地方裁判所に提出するため」とあったにすぎないというのでありこのような場合に市区町村長が漫然と弁護士会の照会に応じ犯罪の種類、軽重を問わず、前科等のすべてを報告することは公権力の違法な行使にあたると解するのが相当である。









12

できる夫

原告の請求が認められる形となりました。(京都市に対して、原告に損害賠償として25万円を支払うことが確定)「犯罪の種類、軽重を問わず」というところもよくポイントとしてあげられるところですね。
                  







やらない夫手組み
うむ。ただ、一つ注意点として、地方公共団体が前科等につき回答することが全て違法というわけではないことに注意が必要だ。

前科等の有無が訴訟等の重要な争点となっていて、市区町村長に照会して回答を得るのでなければ他に立証方法がないような場合には、裁判所から前科等の照会を受けた市区町村長はこれに応じて前科等につき回答をすることができるものであり、同様な場合に弁護士法二三条の二に基づく照会に応じて報告することも許されないわけのものではない」というように今回の判決文でも示されているので、このあたりの考え方は、頭の片隅にでも入れておいた方が良いのかもしれんな。










13

タバコ

そう、但し、そのような場合であっても、「その取扱いには格別の慎重さが要求される」ということも頭の片隅に入れておくと良いかもしれません。

では、今日はこの辺りで・・・・また次回をよろしくお願い致します。













【やる夫で学ぶ行政書士試験関連の判例】

八幡製鉄事件

税理士会政治献金強要事件

群馬司法書士会事件

マクリーン事件

DBでいう人造人間編みたいなもの

外国人地方参政権事件

全農林警職法事件

三菱樹脂事件

前科照会事件


やる夫で学ぶ行政書士試験


平成22年度版やる夫で学ぶ行政書士試験



前回の更新から1週間・・・・



なかなか、スムーズに更新できないものですね。
これを書いている今現在も、納品締めきりに追われており、特に今日は
徹夜コースになりそう・・・というかほぼ確実にそうなるかなと。


この状況でさらに新規案件の打ち合わせ等も色々と入っているので、
正直かなり厳しいです。



早く色々と片付けで、楽な気持で「やる夫」書いたりしていたいですね。



もっと楽に・効率的に処理できるよう、色々と体制を考えていかなければなと考えております。
恐ろしく繁忙するときは、業務を同業者とシェアすること等も考えるべきかなとか、
色々と考えますね。
(現在も専門外業務に関しては同業者にご紹介する等しておりますが・・・)



ポジティブにとらえるなら、そういった業務の効率化を考えなければならない段階というのは、
新規案件をとにかく獲得するという段階からステップアップしているのかなとも思います。




すみません、今日はろくな更新じゃないですけど、こんなところが精一杯です。




ということで、ようやく落ち着いて行政書士業務の事務作業をできる状況になってきました。

今週は、水曜日と木曜日に集中して、新規案件の打ち合わせを入れまくったので、
金曜日の夜になってようやく落ち着いてきた感じです。


しかし、外は暑いですね。ほんと暑い。
電車内も暑い。








【打ち合わせの予定の入れ方】




まあ、今日は軽いジャブみたいな感じの更新でいきたいと思います。
こういう軽い更新を一ついれておくと、不思議と気持ちが軽くなり、
やる夫シリーズの筆がなぜか進むというもの。



ということで、今日は私の行政書士業務における打ち合わせの入れ方について。


結論から言うと、私は打ち合わせを入れる日は、だいたい集中させる傾向があります。
今週で言うと、水曜日と木曜日がまさにそういう感じで、
両日とも、午前中から夜までびっしり打ち合わせ等を入れた感じです。


もちろん、お客様のご都合等もあるので、そう上手く予定を入れられないことも
あるのですが、今回は不思議と隙間のない感じで予定を入れられました。


考える

んーーー、この打ち合わせは1時間30分ぐらい掛かるかな









スーツ


これは詳細に全て確認すると膨大な時間がかかるから、概要のみを確認して、詳細は後ほどメールでまとめて確認する方向が良いかな。









などなど、それぞれの事案の状況に応じて、予め方向性を決めておいて、
それに応じて打ち合わせ時間を計算し、それに応じて予定を入れていきます。


で、今週の水曜日と木曜日の打ち合わせはそれらがきれいにうまくいきまして、
変に次の打ち合わせが押したりすることなく、とんとんとんといきました。


こういうのに、すごく喜びを感じます。そういう性格なのかもしれません。



ポテチ

予定がきちっといくと、えらい気持ち良いんですよね。
前に、スピリチュアルカウンセラー(お客様)の方に見てもらったときに、私はそういう性格だみたいなことをおっしゃっていて。あたってるなあ~~と思ったことを思い出します。














【とはいえ無理に切り上げたりはしない】





とはいえ・・・・
自分が予め考えていた時間にとらわれすぎてはいけないわけで、
お客様に確認するべきことはきちんと確認します。


その辺のバランスですよね。重要なのは。
色々と場数を踏んで様々なお客様にお会いしてきて、その辺のバランスのとり方が
大分上手くなってきたのかなと自分では思っています。



とまあ、ほんと、自分の言いたいことを取りあえず今日は書きました。
なんか、今日のブログは見返すと自分賛美の日記ですね。
でも、ブログなんざ本来、日記みたいなものだと思うのですよね。




スーツ眉上げ


いつも気張ったものを書けるわけではないので、その辺もバランスってやつですかね。
(このブログはほとんど気張っていないのですが・・・ほんと、好きなようにやってます・・・)

次回あたりで、一個やる夫系の更新いきたいですね。






今日は、更新時間史上最速かもしれないです。10分ぐらい・・・かな。
中身もその分、安い牛肉みたいに薄ーーーい感じです。



やる夫で学ぶ行政書士試験


行政書士試験に出そうな判例


平成22年度版やる夫で学ぶ行政書士試験




さて、ほんと凄く久しぶりに「やる夫で学ぶ行政書士試験シリーズ」を書きました。


いざ、書き出すと結構楽しいんですけどね。
今後も「やる夫で学ぶ行政書士試験シリーズ」で色々と書いていきたいところではあります。


あと、前々からやりたいと思ってできていないのが、
行政書士試験のお勧めテキスト・問題集の最新版」です。


最初にやる夫でこれを書いたのが、実に2年前にもなるわけでして、あれから今に至るまで
新たなテキスト・問題集なんかも出ておりますので、もう一度テキスト・問題集を
一通り読んでみて、最新版をアップしたいなと思ってます。

本読む


最近は、LECの「出る順行政書士シリーズ」が問題集の中では結構良いかなと思ってます。

そこら辺りも含めて、再考察したいですね。












【法的思考を問う】





ということで、今回の「やる夫で学ぶ行政書士試験 判例シリーズ」は、
三菱樹脂事件を取り扱いました。


憲法が私人間の権利侵害等にも適用されるのかというところが
法学的には争点となりましたこの事件、ざっくり言ってしまうと
憲法の規定は私人間の関係において直接適用(類推適用)されないが間接適用される場合はある


一昔前であれば、この結論を取りあえず押さえておけばよかったのですが、
近年の行政書士試験はそんなに生易しいものではありません。



まさに「法的思考を問う」試験問題がよく見受けられます。憲法の分野においては、
ある判例の考え方を示すものをア~オの中から選択したり、ある見解と一致する
判例の考え方をア~オの中から選択するといった問題等が見受けられます。
(平成22年度行政書士試験の問3、問6。行政法だと問10など)



よって、単に判例の結論を知るだけでなく、なぜその結論に至ったか
理解しなければならないところが、一昔前の行政書士試験と違ってくるところなのかなと思います。



平成22年度の行政書士試験問題を読み解く限り、今後も判例の考え方を
読み解くような問題というのが増えていく可能性があるなと感じました。


むむ

法律や判例・規定等の解釈を考えることは、行政書士の業務上よく行われるところですので、ある意味では実務に直結しているとも言えるのかもしれません。

私もよく、判例の解釈で頭を悩ませることがあります・・・・










ちなみに、今週は新規案件の打ち合わせが週中からドドドドドって感じになっているので
(打ち合わせだけで水~木の予定が埋まるような状況)
次の更新は土曜日~日曜日にかけてになるかなと思います。





【やる夫で学ぶ行政書士試験関連の判例】

八幡製鉄事件

税理士会政治献金強要事件

群馬司法書士会事件

マクリーン事件

DBでいう人造人間編みたいなもの

外国人地方参政権事件

全農林警職法事件

三菱樹脂事件


やる夫で学ぶ行政書士試験


平成22年度版やる夫で学ぶ行政書士試験




もう6月なんですね。


ほんと月日がたつのは早いです。そんな月日の流れの早さを感じつつ、
すごい久々にやる夫系の更新です。







1

だお


またまた、すげえ久しぶりだお。









やらない夫机


さて、今度は何カ月振りだ・・・・・

なんと、この判例シリーズは前回の更新が2010年8月だったので、実に10カ月振りだな。










2

だお


なんつうか 「もう更新しないじゃねえの、この糞ブログ」と確実に思われていただろうに、なんでまた更新する気になったんだお☆










やらない夫机


さあな・・・

ただ、平成22年度の行政書士試験はもう終わったので、ストーリー的にはどうするんだろうな・・・









3

できる夫

そうなんですよ。

自分の立ち位置がどうなっているのかよくわからないんですよね。
                    

                                  





できる夫さんだ。お前とは鼻があるかどうかで区別される




・・・・誰だっけ










4

できる夫目閉じ


正直、ストーリーとか考えていると結構大変なので、ここは深く考えずに取りあえず判例をやってみたいと思いますが・・・








やらない夫


うむ、おれもそう思う。今日はテンポよく、判例を進めていきたいと思う。

またストーリー展開が浮かんだら、それに合わせてくれればありがたい。









5

できる夫あご


ええ、そうします。

それでは、今日は、三菱樹脂事件を・・・








やらない夫机

よしきた。三菱樹脂事件は、憲法の規定が直接私人間の関係についても適用されるのかどうかというところが争点になった判例だ。

これは、原告が三菱樹脂株式会社に入社する際の採用試験で、原告が大学在学中に学生運動に参加したのかどうかを尋ねられ、原告はこれを否定した。ところが、その後の三菱樹脂株式会社の調査により、原告が学生運動に参加していた事実が発覚したことに端を発する。








6

できる夫目閉じ
発覚したのが、試用期間中だったんですよね。

それで、試用期間満了に伴い、三菱樹脂株式会社は原告が学生運動に参加していたことを隠していたこと等を理由に、原告の本採用を拒否したわけなんですよね。








マクリーン事件10-2できる夫くん、いつも素晴らしい合いの手を入れてくれて助かる。そう、そこで以下の2点を主な争点として裁判が行われた

・企業が特定の思想・信条を有する者の雇い入れを拒否すること
・企業が労働者の雇い入れにあたり、その者の思想・信条を調査すること(原告の思想・信条の自由を侵害するか否か)

第1審(東京地方裁判所)、第2審(東京高等裁判所)ともに原告の訴えが認められる形となり、三菱樹脂株式会社が最高裁判所に上告するという流れになった。最高裁判所では、まず、憲法が私人間の関係において直接適用されるのかどうかをまずは判示した。









7


【最高裁】

最高裁

憲法の規定は ~(中略)~ 国または公共団体の統治行動に対して個人の基本的な自由と平等を保障する目的に出たもので、もっぱら国または公共団体と個人との関係を規律するものであり、私人相互の関係を直接規律することを予定するものではない。 



                   







8

できる夫
ここが、行政書士試験勉強でも重要なところですね。

・憲法の規定は、国・公共団体と個人との関係を規律するもの
・憲法の規定は、私人相互の関係を直接規律するものではない(すなわち私人間の関係においては直接憲法の規定が直接適用されない)







やらない夫うむ、「直接適用されない」がポイントだな。ちなみに

「私人間の関係においても、相互の社会的力関係の相違から一方が他方に優越し、事実上後者が前者の意思に服従せざるをえない場合があり、~(中略)~ このような場合に限り、憲法の基本権保障規定の適用ないしは類推適用を認めるべきであるとする見解もまた、採用することはできない」

とも判示されているので、「類推適用されるものでもない」というのも、ポイントだと考える。                       









9

やる夫正座


(2人ともすげえ真剣なので間に入れないお・・・このシリーズ、やる夫が出る幕が全くないお)












10

やらない夫



そして、最高裁判所は、続けて次のように判示した。




              





11


【最高裁】

最高裁

私的支配関係においては、個人の基本的な自由や平等に対する具体的な侵害またはそのおそれがありその態様、程度が社会的に許容しうる限度を超えるときは ~(中略)~ 場合によつては、私的自治に対する一般的制限規定である民法一条、九〇条や不法行為に関する諸規定等の適切な運用によつて、一面で私的自治の原則を尊重しながら、他面で社会的許容性の限度を超える侵害に対し基本的な自由や平等の利益を保護し、その間の適切な調整を図る方途も存するのである。
 








12



やらない夫手組み上記最高裁判所の示した考えを、俗に「間接適用説」等とも呼ぶ。要は「私人間の権利侵害に対し、民法や不法行為に関する諸規定等を用いて解決するという方法もある。すなわち、民法等の私法の一般条項の規定を解釈する上で憲法の趣旨を読み込むことは不可能ではない」というものになる。

行政書士試験勉強においては、憲法が私人間の関係においても間接適用される場合があるということを知っておくことがポイントになると考える。但し、最近の行政書士試験の内容だと、「以下の判決文を読み憲法の間接適用説と同じ考え方に該当するものをア~オの中から選択する」みたいな問題になりそうな気もするが・・・






できる夫目閉じそうですよね。最近の行政書士試験の問題は、判決文を読んである考え方に一致するもの、又はそぐわないものを選択するみたいな問題が憲法の分野では見かける印象があります。

試験中、判決文を全部読んでいると時間がなくなっちゃうので、ポイントとなる個所をどれだけ早く見つけるかが重要なんでしょうね。








13

やらない夫机
そうだな。とまあ、ここまで三菱樹脂事件のポイントをやってみた。そう、この事件の争点に対する最高裁判所の判示は以下のとおりだ。

・企業が特定の思想・信条を有する者の雇い入れを拒否すること→企業者が特定の思想、信条を有する者をそのゆえをもつて雇い入れることを拒んでも、それを当然に違法とすることはできない
・企業が労働者の雇い入れにあたり、その者の思想・信条を調査すること →企業者が、労働者の採否決定にあたり、労働者の思想、信条を調査し、そのためその者からこれに関連する事項についての申告を求めることも、これを法律上禁止された違法行為とすべき理由はない。




できる夫目閉じ

三菱樹脂株式会社側の勝訴のような内容ですね。最終的には原告と三菱樹脂株式会社で和解するという結果になったようです。









14




タバコ

ということで今回はここまでだお。次回は何の判例を取り扱うかはまだ未定。

それでは、また








【2016年10月20日追記】
本記事では憲法の私人間効力という面に重点を置いて記載をしておりますが、本件は、雇用契約における被使用者の「思想・信条の自由」(憲法第19条)と、使用者の「企業の経済活動ないし営業の自由」(憲法第22条)という二つの憲法上の人権規定が対立しているという捉え方もできます。また、本件は「雇用の際の思想調査及びそれに基づく雇用拒否が当然に違法となるわけではない」という判示であり、本件雇用契約に基づく解約権の行使が適法であるかどうかというところまでは踏み込まずに、東京高等裁判所に差し戻しています。よってこの判決をもって「雇用の際の思想調査及びそれに基づく雇用拒否は合法である」とまではいえないようなニュアンスであることに注意が必要かなと思います。



前科照会事件に続く








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プロフィール

梅安

Author:梅安
性別:男性
生年月日:1980年8月19日

千葉県行政書士会所属の行政書士です。

私自身が独学で行政書士試験に合格した経験に基づき、やる夫というキャラクター等を使って行政書士試験対策等をこのブログでは書いております。

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